製品を導入することになった背景

日本最大級の法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」を運営する弁護士ドットコム株式会社は、専門家とユーザーを繋ぐ複数のサービスを展開しています。データ管理・分析業務の一部が属人的であり、データ活用を推進するためにデータ専門部署を新たに立ち上げました。データ管理を担当するSRE室は、データ管理業務の効率化を目指し、データ分析基盤の構築を進めるData Strategyチームは「trocco®」の導入を検討しました。

導入前に企業が抱えていた課題

弁護士ドットコム株式会社が運営する4つのサービスは、それぞれ異なるデータ収集の仕組みを持っており、SRE室でのデータ管理が属人化していました。この結果、システム全体の理解が不足し、知識の断絶が生じていました。エラーの原因が特定できず、適切な対応や根本的な改善が難しくなっていました。また、Data Strategyチームでは分析業務の属人化が進行しており、同じような作業の繰り返しや「車輪の再開発」が頻発していました。

導入前の課題に対する解決策

データ転送のエラーを解消するため、新しいミッションとして「データ分析基盤を整理する」を設定し、ETLツールの導入を検討しました。Data Strategyチームは、分析業務を平準化し、分析基盤を統一することを目指しました。弁護士ドットコム株式会社は「trocco®」の導入を決定し、primeNumber社のサポートを受けながら、データ転送の設定やデータマート生成機能を活用しました。

製品の導入により改善した業務

「trocco®」の導入により、年間1人月分のデータエンジニアの人件費が削減されるとともに、データ転送に関する業務が大幅に効率化されました。Embulkに関する業務の時間が大幅に削減され、データ分析基盤の設計に集中することができるようになりました。Data Strategyチームでは、分析の前処理が以前の1/4まで削減され、本来のデータ分析業務により多くのリソースを回すことができるようになりました。