製品を導入することになった背景

事業の拡大とともに、東神開発株式会社は本社の業務量が増大する課題に直面しました。特に2000年代半ばからの運営施設の急増に伴い、本社での集中処理が必要な事務作業が増え、社員にとっての負担が大きくなっていました。これに対処するため、同社はPC上の定型作業をソフトウェアで代替可能なRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の導入を検討し、2018年からその導入を進めることになりました。

導入前に企業が抱えていた課題

東神開発株式会社は、運営施設の増加に伴い、事務作業の量が著しく増加していました。特に、多様な顧客を対象とする事業の性質上、完全なペーパーレス化や自動化は困難であり、煩雑なタスクに追われる社員の負担軽減が急務となっていました。また、効率化のための抜本的な措置が採りにくい状況もありました。

導入前の課題に対する解決策

RPAツールの選定にあたり、将来的な大規模運用を見越して、ロボットの一元管理が可能なサーバ型ツールを選択しました。RPAテクノロジーズ社の提供する「BizRobo!」は、開発運用支援オプションが充実しており、ロボット化の対象業務選定や仕様の取りまとめなど、業務再構築に専念することが可能でした。これにより、社外のエンジニアにロボットの開発を委託し、担当者は自社の業務に適した対象選定や運用ルールの策定に集中することができました。

製品の導入により改善した業務

「BizRobo!」の導入により、東神開発株式会社は営業事務、経理、財務など130の業務でRPAを活用し、年間8,000時間相当のリソースを創出しました。特に、テナント900店舗への請求業務や、スタンプカードの押印履歴管理など、煩雑だった業務の効率化が図られました。また、RPAの導入により業務プロセスが見直され、必要性が低いと判断された作業の廃止や、新たな改善点の発見にも繋がりました。