製品を導入することになった背景

トレードワルツは、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ(以下「NTTデータ」)を筆頭に、多数の企業の共同出資により設立されました。ブロックチェーン技術を活用した貿易プラットフォーム「TradeWaltz」の構築に従事し、貿易業務の完全電子化による「貿易DX」の実現を目指しています。貿易に関わる業務は多岐にわたり、関係者間のコミュニケーションは非効率的であったため、業務効率化の必要性が高まっていました。

導入前に企業が抱えていた課題

貿易には多くの関係者が絡んでおり、取引の際の手続きも複雑でした。しかし、データ改ざんのリスクや取引の仕組みの複雑さから、実務の多くは書類やPDFによる非効率的なコミュニケーションが主流でした。また、貿易データの処理には人手が不足しており、コロナ禍での出社制限による書類処理の遅延や輸出入の停滞のリスクが増大していました。

導入前の課題に対する解決策

これらの課題を解決するためには、貿易業務を完全電子化することが必要でした。信頼性を担保するための「ブロックチェーン基盤」の活用が考えられ、この基盤とアプリケーション層を連携させることが求められました。アプリケーション層としては、柔軟性が高くアジャイル開発に適している「LaKeel DX」が選ばれました。

製品の導入により改善した業務

「LaKeel DX」の導入により、貿易実務全体で44%の業務効率向上が実現されました。これにより、1,320億円のコスト削減が見込まれています。トレードワルツは、機能部品の再活用を通じてオフショア開発を導入し、新規事業への展開や転用によるさらなるコスト削減を目指しています。