製品を導入することになった背景

Fintechの急速な普及に伴い、金融機関が提供するサービスの変化が求められています。特に、株式会社千葉銀行などの地方銀行が参加する「TSUBASAアライアンス」では、新しいFintech戦略が必要とされていました。この背景の中、T&Iイノベーションセンター株式会社は、銀行の基幹系システムの機能をオープンAPI化することを目指し、Fintech企業との安全な連携を実現する方針を採用しました。

導入前に企業が抱えていた課題

T&Iイノベーションセンター株式会社は、Fintech企業が情報を取得するスクレイピングが銀行システムへの負担となっていることを認識していました。この方法では、今後の拡大が難しいとの見解を持っていました。そのため、銀行システムの機能をオープンAPI化して、コストを削減しつつ、外部とのシステム連携を安心して行う必要がありました。

導入前の課題に対する解決策

T&Iイノベーションセンター株式会社は、高いセキュリティー対策が可能なIBM Cloudベアメタル・サーバーを共通基盤のプラットフォームとして選択しました。さらに、オープンAPIの開発・運用・管理のためにIBM API Connectを導入することを決定しました。これにより、短期間での開発と、メガバンクと同等のサービス提供が可能となりました。

製品の導入により改善した業務

「TSUBASA FinTech共通基盤」の導入により、銀行システムの機能をオープンAPIとして提供することが実現しました。これにより、Fintech企業との連携が拡大し、情報の「参照系」APIだけでなく、「更新系」APIも提供される予定となっています。IBM Cloud Privateの導入により、コンテナ技術を活用したサービス・コンテンツ基盤が構築され、銀行の付加価値を高めるアプリケーションの迅速な展開が可能となりました。