製品を導入することになった背景

あいおいニッセイ同和損害保険株式会社(以下、あいおいニッセイ同和損保)は、先進テレマティクス技術を活用し、事故の自動検知や走行データとAIによる事故状況把握、客観的な情報に基づく過失判定サポートなどを行い、自動車事故への対応を大きく変革する「テレマティクス損害サービスシステム」の構築を進めています。このシステムの中で、外部の地図や天候情報サービスなどとの連携を行うAPI連携基盤の早期確立が必要とされました。

導入前に企業が抱えていた課題

あいおいニッセイ同和損保は、クルマから収集した各種走行データを利用してより高度な事故対応を実現するために、テレマティクス損害サービスシステムの開発を進めていました。このシステムは、AIを活用して収集したデータを基に事故状況の可視化や事故検知の高度化などを行う機能と、外部の情報サービスとの連携を実現するAPI連携基盤が必要でした。

導入前の課題に対する解決策

API連携基盤の選定に際して、あいおいニッセイ同和損保は「短期導入」「拡張性」「豊富な実績」「高いセキュリティー」「使いやすさ」などの要件を掲げました。主要3社のソリューションを検討した結果、SBI FinTech Incubation株式会社が提供するIBMのAPI連携基盤を採用することに決定しました。この基盤は、IBM Cloud上にIBM API ConnectやIBM DataPower Gatewayを用いて構築されており、短期間かつ低コストでの実現が可能でした。

製品の導入により改善した業務

API連携基盤の導入はわずか5カ月で完了し、2019年4月より運用を開始しました。この基盤を通じて、テレマティクス損害サービスシステムの各機能が外部サービスと連携し、事故対応が大きく変革されました。テレマティクス自動車保険の販売も好調に推移しており、IBM Cloudベアメタル・サーバーの拡張性により、ビジネスの拡大にも対応できると期待されています。あいおいニッセイ同和損保は、今後もこのAPI連携基盤をさらに活用することを検討しています。