製品を導入することになった背景

株式会社JR東日本クロスステーションは、東京駅構内の商業スペースを店舗出店者に貸し出し、売り上げ向上に共同で取り組んでいました。しかし、売り上げデータや鉄道の利用者数、新幹線の予約状況などの情報提供には、Microsoft Excelを使用していたため、多角的なデータ参照が困難でした。特に、営業担当者が店舗やエリアの売り上げデータを社内の売り上げ管理サーバからダウンロードしてExcelで集計する作業は手間がかかり、即時対応ができない状況が続いていました。

導入前に企業が抱えていた課題

営業担当者は、店舗担当者から「昨年同月の売り上げを見たい」や「あのキャンペーンの売り上げが見たい」といった要望を受けると、その都度社内に戻り、再度売り上げ管理サーバにアクセスしてデータを取得し、集計処理を行っていました。このような手作業によるデータ処理は、新しい要望に即座に対応できないだけでなく、営業担当者が本来の業務に注力できない状況を生んでいました。

導入前の課題に対する解決策

株式会社JR東日本クロスステーションは、この課題を解決するために、ウイングアーク1stが開発、提供するクラウド型BIダッシュボード製品「MotionBoard Cloud」を導入しました。この製品は、kintoneと連携してさまざまな切り口で売り上げデータを集計・可視化するダッシュボード画面を作成できる機能を持っています。また、データの集計やレポートの作成を自動化することで、営業担当者が本来の業務に専念できる環境を整えました。

製品の導入により改善した業務

MotionBoard Cloudの導入によって、データの取得や可視化が効率化され、営業担当者から「打ち合わせをしているその場で必要な情報にアクセスしたい」という要望も解消されました。具体的には、レポートティングにかかる工数をゼロにし、さらに見た目や使い勝手、安定性に優れたデータの集計や可視化が可能になりました。この結果、業務生産性の維持と向上が期待できる状況が整いました。