製品を導入することになった背景

株式会社ジュピターテレコム(J:COM)は、日本を代表するケーブルテレビ事業・番組供給事業統括運営会社として、増大する申込関連書類と工事関連書類の管理を効率化する必要がありました。特に、カスタマーサービスにおける契約内容照会の利便性を向上させるため、新しい文書管理基盤の導入を検討しました。

導入前に企業が抱えていた課題

J:COMのサービス加入世帯数は増加し続け、2019年6月末時点で全国551万世帯に達していました。この増加に伴い、契約内容の検索対象も膨大になり、申込関連書類と工事関連書類のデータ量が増大していました。2018年の時点で累積件数はおよそ8,000万件に達し、毎日1万5千件から2万件の新しいデータが発生していました。このため、ストレージの容量が足りず、コストも増大していました。

導入前の課題に対する解決策

J:COMは、データの自動削除機能や利用者自身によるパスワードのリセット機能、顧客の地域によるログイン先の統合などの要件を持った新しい文書管理基盤を求めました。日立ソリューションズの「活文 Contents Lifecycle Manager」と「活文 企業内検索基盤」を採用し、これらをクラウドストレージ「Microsoft Azure」と組み合わせることで、コスト削減と業務の効率化を実現しました。

製品の導入により改善した業務

新しい文書管理基盤の導入により、カスタマーサポート部門での契約内容照会の操作が容易になり、オペレーターからの好評を得ています。表示速度の向上や照会システムの統合により、業務の効率が大幅に向上しました。また、クラウドストレージの採用により、ITベンダーによるサポート終了や製品保守期限切れのたびに発生していた費用を抑えることができ、経営にもメリットをもたらしました。