製品を導入することになった背景

野村證券株式会社は、野村グループの中核会社として証券業務を行っており、野村ホールディングス株式会社の100%子会社です。ITインフラサービス部では、社内外の情報取り扱いに対し厳しい規制を遵守する必要があり、サイバーセキュリティ対策の強化が求められていました。この背景から、野村證券はWebセキュリティ製品の導入を決定しました。

導入前に企業が抱えていた課題

野村證券では、サイバーセキュリティ対策として多層防御の考え方を採用していましたが、それでも不審メールがすり抜ける問題が存在していました。サイバー攻撃に利用されるメールアドレスやURLは新しく作られたものが多く、セキュリティ製品のブラックリストに登録されていない「未知の脅威」に対応する必要がありました。

導入前の課題に対する解決策

野村證券は、未知の脅威に対しても有効な対策として、デジタルアーツの「i-FILTER」Ver.10を導入しました。この製品は、DB登録されているURLにしかアクセスできない「ホワイト運用」を採用しており、未知のURLへのアクセスを拒否する設定が可能でした。これにより、多層防御をすり抜けた攻撃メールの添付ファイルやURLを誤ってクリックしても、不審な通信を遮断し、マルウェア感染による被害を避けることができました。

製品の導入により改善した業務

「i-FILTER」の導入により、野村證券ではWebセキュリティの課題が大幅に解決されました。導入時は業務上適切でないサイトへのアクセスを制御する目的でしたが、現在ではセキュリティ全体が守られているという安心感があります。また、管理者だけでなくユーザーの使用感も考慮された製品であり、運用負荷の軽減とセキュリティの向上を同時に図ることができました。これにより、業務のスピード感が大事となる環境で、時間的・費用的な損失を避けることが可能となりました。