製品を導入することになった背景

SBS即配サポート株式会社は、1都3県を対象とした即配事業を行ってきた企業で、BtoBの企業間物流を主に行ってきました。しかし、2018年頃から、新規のお客様からの要望により、BtoCの個人宅への配送を開始しました。BtoBとBtoCの配送の違いから、様々な課題が生じ、特にBtoCの配送では、不在持ち帰りや再配達、配達時間に関する問い合わせが増加しました。これにより、コールセンターの電話回線がパンクする事態にまで陥り、業務改善の必要性が高まりました。

導入前に企業が抱えていた課題

SBS即配サポート株式会社は、業務の標準化に課題を感じていました。運送の仕事ではイレギュラーな事態が発生しやすく、その都度、現場の担当者たちが自らの業務量を増やして対応していました。この結果、属人化と業務量の増加が進行し、良くない習慣が形成されていました。特に、出荷依頼メールの仕分け業務は、24時間365日、人の手で行われていました。

導入前の課題に対する解決策

RPAの導入を検討する中で、10社以上の提案を受けた中、NOCの提案が異なっていました。NOCは「スモールBPR」を提案し、RPAの導入だけでなく、業務プロセスの最適化も同時に行う手法を提案しました。工藤秀人課長は、現場の要望をそのまま自動化するのではなく、業務プロセスを見直し、RPAを組み込むことで、より効果的な業務改善を目指すべきだと考えていました。

製品の導入により改善した業務

RPAの導入により、1日300通の出荷依頼メールの自動仕分けが実現されました。このRPAによって、年間で3000時間相当の工数が削減されました。また、RPAの導入により、24時間365日、人が待機する必要がなくなりました。さらに、NOCは出荷依頼メールの自動仕分けに関する制御テーブルを提供し、新たな出荷依頼元が増えても、簡単に仕分けルールの変更や追加が可能となりました。