製品を導入することになった背景

東洋運輸倉庫株式会社は、東京都港区西新橋に本社を構え、多岐にわたる商品を取り扱う3PL業者として活動しています。顧客の要望に迅速に対応する姿勢や、他社が取り組まない業務にも挑戦する姿勢が評価され、多くの荷主企業からの信頼を得ています。近年、通関業務の専門家としての側面も持ち、輸入業務の全てを一貫して対応することが可能となりました。このような背景の中、業務効率化のための新しい取り組みが求められるようになりました。

導入前に企業が抱えていた課題

東洋運輸倉庫株式会社は、通関業務を強みとしていますが、荷主企業とのコミュニケーションには紙ベースやPDFを使用した業務が多く存在していました。特に、通関依頼書の入力作業には多くの時間と手間がかかり、ミスの発生も懸念されていました。月に平均800件の業務量があり、営業部の業務時間が入力作業に取られる状況が続いていました。

導入前の課題に対する解決策

東洋運輸倉庫株式会社は、業務の効率化を目指し、AI-OCR技術の導入を検討し始めました。この技術を利用することで、通関依頼書のPDFを自動で読み取り、データのチェックや修正を行い、その後RPAを使用して自社システムに入力するという流れを構築しました。ユーザックシステムからRPAの紹介を受け、具体的な検討が始まりました。特に、AI-OCRの登場が導入の大きな契機となりました。

製品の導入により改善した業務

AI-OCR「AIスキャンロボ」とRPA「Autoジョブ名人」の導入により、通関依頼書の入力業務が大幅に効率化されました。2020年11月からの導入開始以降、業務量が多い荷主企業の依頼書の入力を自動化することができ、入力作業の負担が大幅に軽減されました。また、エラーが発生した際の対応も柔軟に行うことができるようになりました。全体的に、人間の作業を減少させ、一貫して自動化することを目指しており、今後もさらなる業務改善の取り組みが期待されています。