製品を導入することになった背景

常石造船株式会社は、顧客へ提供する付加価値をさらに向上させるため、社員を単純作業から解放し、付加価値の高い業務に配置することを目指してRPAを導入しました。初めての導入として選ばれたのはデスクトップ型RPA製品で、この製品により多くの業務時間と手作業が削減されました。その結果、自動化の効果を実感した常石造船は、全社的な展開を検討することとなりました。

導入前に企業が抱えていた課題

デスクトップ型RPAの導入により、多くの業務時間と手作業が削減される一方で、複数のユーザーで共有する運用形態の管理作業が煩雑となりました。また、ユーザー単位のライセンス体系によるライセンスコストの増加が懸念されました。これらの課題を解決するため、統合管理型製品への移行が必要と考えられました。

導入前の課題に対する解決策

常石造船株式会社は、デスクトップ型と統合管理型のRPA製品の違いを理解し、適切な製品を選定するための検証を行いました。第三者機関の評価レポートや技術資料を基に、4つの製品を最終候補として選定しました。ライセンスコストの削減、管理性、開発の容易さ、運用性という4つの要素を中心に検証した結果、Blue Prismが選定されました。

製品の導入により改善した業務

Blue Prismの導入により、常石造船株式会社は1ライセンスを共用することで、利用頻度が低い部署でもコストを抑えながら自動化のメリットを享受することができるようになりました。統合管理型のBlue Prismを使用することで、一元的な運用管理を行いつつ、各部署で柔軟な開発が可能となりました。現在、約30のプロセスでロボットが稼働しており、次年度には7,000時間以上の業務時間の削減が期待されています。この削減された時間は、顧客にとっての付加価値の高い作業に充てることができるようになりました。